去勢手術って必要なの!?
男の子のワンちゃんを飼われる際に、一度は考えるのが去勢手術です。
去勢手術は賛否両論でいろいろな意見、考え方がありますよね。
獣医さん、ブリーダーさんによっても、考え方は様々です。
正直、私は肯定派でも否定派でもありません。
その子を飼われる環境や飼い主様の考え方によって、変わってくると思います。
ただ、去勢手術をするメリット・デメリットはしっかりと理解した上で考えなければならないと思います。
理解した上で、どちらがワンちゃんにとって、飼われる環境にとって、良いのかを判断して頂ければと思います。
去勢手術のメリット
去勢手術をするにあたっての一番のメリットは、病気の予防です。
前立腺肥大、精巣腫瘍、肛門周囲腺腫などの生殖器系の病気予防になります。100%ならないという訳ではありませんが、病気になる確率は大きく減ります。
つまり、去勢手術をした方が長生きをする可能性が高くなるということですね。
その他のメリットとしては、発情期中のメス犬を見た際の興奮ストレスを軽減する効果があります。
手術のタイミングにもよりますが、足を上げておしっこをするようになる前に去勢手術を行うと、成犬になっても足を上げずにおしっこをする場合が多くなります。マーキングも防げるかもしれません。
なので、室内犬の男の子にはおトイレの心配がなくなるかもしれません。
また、性格も穏やかになることが多いようで、甘えた性格になる場合もあるそうです。
そして、男の子と女の子を飼われていてこどもを産ませたいという場合以外のお話ですが、望まない繁殖の防止になります。気づいたら・・・計画性がないまま、子犬が産まれてしまったということは防げますよね!
去勢手術のデメリット
メリットは上記のようなことで、良いことばかりだね!と思われることも多いですが、デメリットもあります。
去勢手術は全身麻酔で行いますので、麻酔により目が覚めず亡くなってしまったり、ショック死してしまう可能性があるということです。獣医さんもしっかりと検査をし体調を見てからの手術なので、確率としては低いものですが、ゼロではないということです。
また、ホルモンバランスが崩れ、太りやすくなる子が多いです。体重管理をしっかりとしてあげないと、せっかくの病気予防のための手術でも、肥満からくる病気になってしまう恐れもあります。
それでは意味がないので、去勢手術をした場合は、体重管理に気をつけてあげてください。ごはんの量や運動で解決できます。
遅い時期での去勢手術だと、早い時期の去勢手術と同じメリットがあるかというとそうではありませんのでご注意ください。
去勢手術のタイミング
遅い時期の手術は、病気予防の面で効果が少ないと言われております。
去勢手術のタイミングですが、子犬から飼い始めた際は『生後6ヶ月〜1年未満』の生殖能力が成熟する前が良いとされています。
生殖機能の発達前に手術することによって、生殖に関するストレスから解放され、問題行動を起こすことも減ります。
1歳以上のワンちゃんを飼い始めた際は『できるだけ早め』にした方が良いです。
しかし、獣医さんによって手術の適正時期の考え方が違う場合もありますので、獣医さんとしっかりと話し合って頂ければと思います。
去勢手術に対しての様々な意見・考え方
最初に述べたように、去勢手術に関しては様々な意見、考え方があります。
獣医さんによっても違いますし、ブリーダーさん、ペットショップさんによっても違います。
メリットもあればデメリットもあります。そこではなく、本能を取ってしまうのはどうなのか・・・という意見もあります。私たち人間に置き換えたらどう思うの・・・という意見もあります。
手術をしないから病気になるという訳でもありません。病気になった場合に手術をするという考え方もあります。健康な臓器を取る必要があるのか・・・などという考え方も。
正解はないと思うので、やはりその子の行動や飼われている環境、状況によって判断して頂ければと思います。
人間と比べ寿命が短いワンちゃんなので、できるだけ長い時間を健康で元気でいて欲しいですよね。
大切なペットだからこそ、飼い主様にはしっかりと理解して頂き、状況に一番あった方法を選んで頂ければと思います。
難しい問題だとは思います。答えを出せる訳ではありませんが、お悩みの際はお気軽にご相談くださいね。
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