ドッグフードについて・・・③

ペットフードの原材料について・・・

前回はフード内に含まれる添加物について主にお話しましたが、今回は原材料について簡単にお話させて頂きます。

まずは、フードの原材料表記を見てみてください!!

○○肉、肉類、○○ミールなどいろいろな原材料が記載されていると思います。この記載されている順番はフード内に含まれている割合が多い順になっております。

鶏肉、米粉、とうもろこし・・・と記載されているのであれば、鶏肉が一番多く、二番目に米粉、三番目にとうもろこしということになります。

ただ、この場合は鶏肉が一番多いから良いフードと判断するのは待ってください!

二番目と三番目は穀物ですよね?これらを合計すると鶏肉よりも割合が多い可能性が高いですよね。

そうなると穀物中心のフードになってしまいますね。

このように原材料表記にはいろいろと考えさせられる部分がありますので、フードってなかなか難しいですよね。

 

原材料で避けて頂きたいもの・・・

原材料にはいろいろな表記がありますが、分かりやすいものを上げさせて頂きます。

♦肉類・・・「類」って何!?と思いませんか?これは副産物や加工品などが含まれている可能性が大きいです。単純に「鶏肉」であれば、「肉類」ではなく「鶏肉」でよいですよね。なぜ「肉類」なのか?と考えさせられます。

♦○○ミール、○○副産物・・・「チキンミール」であれば、鶏肉の肉粉であり、内臓、頭、足、羽、骨など一般的に食用として食肉加工された時に出た廃棄部位を集めたものです。皆さんの思われる食用のお肉ではなく、食べられない部分の副産物のことです。

このように、パッと見は「お肉」だからと判断してしまうこともあるかもしれませんが、少し事情を知ってしまうと、恐ろしくなってしまいませんか?

「家禽ミート」と表記よりも、「鶏肉」「七面鳥」と表記の方が安心ですよね!

「家禽ミート」・・・鶏肉や七面鳥などの食用以外の部分をすり潰して粉にしたもの。と、捉えると不安ではありませんか?

「肉類(鶏肉、七面鳥など)」や「チキンミール」などの曖昧な表記ではなく、「鶏肉」「フレッシュチキン」「ラム生肉」などの食肉レベルとわかるしっかりとした表記のものが安心ではありませんか?

 

酸化防止剤以外の危険な添加物・・・

酸化防止剤に関しては、前回ご説明させて頂きましたが酸化防止剤以外にも避けて頂きたい添加物はいろいろとあります。

酸化防止剤に関して⇓⇓⇓

ドッグフードについて・・・②

 

♦着色料、発色剤・・・○色○号のような着色料。亜硝酸ナトリウム=発色剤。発がん性物質が含まれている合成添加物です。そもそもワンちゃんは色の識別は弱いので、不必要です。色をごまかしたり、人間に美味しそうに見せるための添加です。

♦没食子酸プロピル・・・酸化防止剤として。肝臓に負担。発がん、急性毒性。

♦亜硫酸ナトリウム・・・食品へ添加した場合は「酸化防止剤」「保存料」。食品以外へ添加した場合は「漂白剤」「殺菌剤」。嘔吐、下痢、アレルギーを引き起こす可能性。

♦プロピレングリコール・・・保湿剤、防腐剤。皮膚炎、腎臓・肝臓の障害、腸閉塞を引き起こす可能性。アレルギーを引き起こす可能性。半生タイプのフードに含まれていることが多いです。

♦ソルビン酸カリウム・・・カビや細菌の繁殖を防ぐ保存料として使われていることが多いです。亜硝酸ナトリウム(発色剤)と併用すると、発ガン物質を生成する恐れがあります。

 

その他・・・

フードの原材料に関しては、不安要素が多いものが多いのが現状だと思います。

添加物に関しては、人間用に使用する場合は体に危険がないように使用量が厳しく定められています。しかし、フードに使用する場合の規定はまだまだ完璧であるとは言えないのが現状です。

色鮮やかで美味しそうに見え、食べつきが良いものかもしれませんが、「人工的に作られた合成物ばかり」という疑問があるものということです。

よく食べるから、これで良い!という今だけのことよりも、この先ずっと健康で長生きして欲しいですよね。

フードに関しては、まだまだお話したいことがあります。

まだお話していない原材料のこともありますので、次回はそちらをお話させて頂きます。

フードでお悩みの際はお気軽にご相談ください。

 

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ドッグフードについて・・・②

ペットフードの添加物とは・・・

ドッグフード、キャットフードなどのペットフードには大抵、酸化による害を防ぐための「酸化防止剤」や色を良く見せるための「着色料」、食べつきを良くするための「香料」などの添加物が使われていることが多いです。

品質の安定のためにフードに酸化防止剤を添加することにより、品質を保ち、流通に乗せることができるため価格の安定にも繋がっております。

添加物ゼロということになると・・・品質の安定も難しく、酸化して美味しくなかったり、害が発生してしまったり、新鮮さだけを追求し非現実的な価格になってしまったりということも考えられます。

全ての添加物=害・悪ということではないのですが、合成酸化防止剤、合成保存料などと呼ばれる添加物は、害や毒性があるものもありますので、注意して頂きたいです。

添加物の中には天然由来のビタミンなどもあります。「ミックストコフェロール」「クエン酸」「ローズマリー抽出物」というものが使われている場合が多いですね。

合成酸化防止剤ではなく、天然由来の酸化防止剤が添加されているフードかどうかをチェックしてみてください。

 

危険な酸化防止剤

kikenn

合成酸化防止剤、合成保存料の中には恐ろしい毒性を持っているものもあります。

・BHT(ジブチル・ヒドロキシ・トルエン)

石油用の酸化防止剤。遺伝毒性があり、発ガンを引き起こす可能性がある化学薬品。人間用食品には使用が制限されている。

・BHA(ブチル・ヒドロキシ・アニソール)

ガソリン用の酸化防止剤。発ガン、歩行障害、消化器疾患を引き起こす可能性がある化学薬品。人間用食品には使用が制限されている。

・エトキシキン

枯葉剤の酸化防止剤。除草剤や害虫駆除などに使われる化学薬品。目と皮膚に炎症や、ガンやアレルギー発症の恐れがある。人間用の食品添加物としては禁止。農薬としても禁止。

 

添加物のからだへの影響・・・

人間の食品への使用が禁止、制限されているような危険な化学薬品が含まれている場合は要注意です。

少量だから問題ないと思われていても、体の小さいワンちゃんが毎日摂取していれば、問題ないわけがありません。

何年も与えていると、アレルギー反応やガンなど重大な病気を引き起こす可能性が高くなってしまいます。

※あくまで、危険性があるかもしれないという可能性です。可能性があるのであれば、その可能性を少なくしたほうが大切なペットの為なのでは?ということです。

添加物も少量だから、問題なし!には繋がりません。少量添加物でも人間に比べ、身体が小さいワンちゃん・ネコちゃんは影響を受けやすいです。更にそれが毎日食べているものであれば・・・。

その影響が、毛質や体臭、アレルギー症状、皮膚疾患、涙やけ、耳の汚れや最悪の場合にはガンなど様々なトラブルに結びついてしまうのです。

 

今のフードは何を基準に選ばれましたか?⇓⇓⇓

ドッグフードについて・・・①

 

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ドッグフードについて・・・①

ペットフードって種類が多くない・・・?

ペットフード(ドッグフード・キャットフード)ですが、現在は様々な種類は販売されており、何を選んだら良いのかお悩みの飼い主様も多いのではないのでしょうか。

最近ではネコブームという流れもあり、キャットフードもプレミアムフードと呼ばれるものが以前に比べ増えてきました。

それよりもドッグフードに関しては、プレミアムフードやスーパープレミアムフードと呼ばれるものが大変多く、選ぶこと難しくなってきているのではないかと思います。

やっぱり大切なペットに対して安全で健康に良いものを与えたいですよね!!

フードの情報を数回に分けて配信していきますので、大切なペットのために少しでも参考になればと思います!

 

ドッグフードは何を基準に選んでいますか・・・?

様々なフードが販売されている中、皆さまは何を基準に選ばれていますでしょうか?

food

・食いつき・・・

・原産国・・・

・原材料(チキンやラム、フィッシュなど)・・・

・防腐剤や着色料などの化学物質を使用していないか・・・

・メーカーやブランド・・・

などなど、選ばれる基準はいろいろとあると思います。

雑誌やネット、宣伝で良いと言われているから・・・。よく食べると評判だから・・・。国産だから・・・。原材料が良さそうなものだから・・・。など、いろいろありますよね!

確かに、フードメーカーの宣伝力には驚くものもありますし、ネットの情報もいろいろとあります!

しかし、偏った情報が多くなってきていると思うので注意が必要だと感じます!!

選ぶ基準もいろいろと考え方はありますが、原材料が大きく関係してくるのではないかと思います。

安全で健康に良いものというのは、フードの原材料、中身によって大きく変わってきます。

有名なブランドだから・・・。国産だから・・・。=【安心安全】ということにはなりません。

 

ドッグフードを選ぶ際に・・・

ここでは、どのフードが良いのか、オススメなのか、ということはまだ言いません。

と言うよりも、やはり個体差があるのでどの子にも合う万能フードというのはなかなか難しいと考えております。

 

まずは気をつけて頂きたいことは・・・「AAFCO基準」にとらわれないことです。「米国飼料検査官協会」の略称で、フードの評価基準を提示している機関であり、認証や承認などを行うことはありません。

aafco

ほとんどのメーカーがこの栄養基準を参考にフードを作るので、基準値を下回るフードはほぼ出回っていないと考えられます。基準自体も厳しいものではなく、フードの最低限の品質を保証するものというレベルなので、「AAFCO」というのは一つの基準として考えてください。

仮のお話・・・どんな粗悪な原材料を使用していても基準値を満たしていれば、「AAFCO基準」と言えてしまいます。恐ろしいですよね・・・。

 

またフードには、「ドライフード」、「セミモイストフード(半生フード)」、「ウェットフード」というものがあります。

「ドライフード」は一般のカリカリフードのことで、水分は10%以下のものです。

「セミモイストフード(半生フード)」は柔らかいフードで、水分は約25〜35%のものがあります。

「ウェットフード」は一般の缶詰やレトルトのことで、水分は約80%です。

ここであまりオススメできないのが、「セミモイストフード(半生フード)」です。ある程度の水分を含んでいるため、保存するのにどうしても添加物を使用しなければなりません。また、歯にもこべり付きやすく、歯垢歯石を増やす原因にもなってしまいます。

よく柔らかい方が食べるから、歯が弱いからなどのお言葉をお聞きしますが、柔らかいだけが目的であれば、「ドライフード」にお湯を少し入れてあげてふやかしてあげた方が、よっぽど体に良いです!!

 

「添加物」という言葉を出しましたが、この「添加物」が大切なペットの体に悪影響を及ぼすのです。

簡単にお伝えできる内容ではないので、続きは次回ということでお願いします。

 

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メス犬の避妊手術について

避妊手術は必要なの!?

前回は男の子の去勢手術についてご説明させて頂きました。

今回は女の子の避妊手術についてですが、こちらも考え方は賛否両論です。

メリット・デメリットがありますので、しっかりと理解した上で、ワンちゃんを飼われる環境等を踏まえ、どちらが良いのか判断して頂ければと思います。

 

避妊手術のメリット

女の子のワンちゃんは年に2回、発情します。そのときに交尾をすると妊娠となる可能性があります。

つまりワンちゃんの妊娠のタイミングは年に2回しかありません。ただ、周りに男の子のワンちゃんがいた場合にちょっとしたスキに交尾をしてしまい、妊娠といったケースが多くあります。

避妊手術を受けていると、このような不必要な交配や繁殖を避けることができます。

避妊手術は多くが子宮卵巣摘出術というもので、子宮と卵巣の両方を摘出する手術です。この場合、年に2回の生理も来なくなります。

そして、一番大きなメリットと言えるのはやはり病気の予防です。初めての発情が来る前に避妊手術をすると、「乳腺腫瘍」の発生率が下がると言われております。乳腺腫瘍は腫瘍の中でも発生が多く、悪性の場合も多いものです。また、「子宮蓄膿症」という子宮に膿が溜まってしまう病気も出産経験のないワンちゃんに多く発生すると言われております。

そのような病気をするために避妊手術が推奨されております。

 

避妊手術のデメリット

オスの去勢手術と同じように一番のメリットは病気予防です。しかし、避妊手術にも去勢手術と同じようにデメリットはあります。

避妊手術は全身麻酔で行いますので、リスクがゼロとは言い切れません。

また、ホルモンバランスが崩れ、太りやすくなる子が多いです。体重管理をしっかりとしてあげないと、せっかくの病気予防のための手術でも、肥満からくる病気になってしまう恐れもあります。

デメリットかわかりませんが、避妊手術をした後に・・・やっぱり子どもを産ませたいと思っても、その願いは不可能なものになってしまいます。

 

避妊手術のタイミング

発情が3回以上来たあとの避妊手術は、病気予防の面で効果が少ないとも言われております。

避妊手術のタイミングですが、獣医さんによって考え方がいろいろあるのが実情です。

初めての発情が来る前の「生後5ヶ月〜発情が来るまで」という考え方もありますし、「初めての発情を終えてから3ヶ月後」という考え方もあるなど様々です。

ただ、いずれにしても早い時期の避妊手術が良いということです。

タイミングついてはかかりつけの獣医さんと相談し、判断して頂ければと思います。

 

避妊手術に対しての様々な意見・考え方

前回の去勢手術で述べたように、避妊手術に対しても様々な意見、考え方があります。

獣医さん、ブリーダーさん、ペットショップによっても違います。

メリットもデメリットもある中で、どの形がその子の状況、環境に一番あっているのかをしっかりと判断した上で飼い主様が選んで頂ければと思います。

避妊手術も去勢手術もメリット・デメリットがある中で、病気予防という部分がメリットとして大きく取り上げられています。あとは、殺処分を減らすために望まない繁殖防止の為という意味でも取り上げられています。

難しい問題だとは思います。答えを出せる訳ではありませんが、お悩みの際はお気軽にご相談くださいね。

去勢手術について・・・⇓⇓⇓

オス犬の去勢手術について

 

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オス犬の去勢手術について

去勢手術って必要なの!?

男の子のワンちゃんを飼われる際に、一度は考えるのが去勢手術です。

去勢手術は賛否両論でいろいろな意見、考え方がありますよね。

獣医さん、ブリーダーさんによっても、考え方は様々です。

正直、私は肯定派でも否定派でもありません。

その子を飼われる環境や飼い主様の考え方によって、変わってくると思います。

ただ、去勢手術をするメリット・デメリットはしっかりと理解した上で考えなければならないと思います。

理解した上で、どちらがワンちゃんにとって、飼われる環境にとって、良いのかを判断して頂ければと思います。

 

去勢手術のメリット

去勢手術をするにあたっての一番のメリットは、病気の予防です。

前立腺肥大、精巣腫瘍、肛門周囲腺腫などの生殖器系の病気予防になります。100%ならないという訳ではありませんが、病気になる確率は大きく減ります。

つまり、去勢手術をした方が長生きをする可能性が高くなるということですね。

その他のメリットとしては、発情期中のメス犬を見た際の興奮ストレスを軽減する効果があります。

手術のタイミングにもよりますが、足を上げておしっこをするようになる前に去勢手術を行うと、成犬になっても足を上げずにおしっこをする場合が多くなります。マーキングも防げるかもしれません。

なので、室内犬の男の子にはおトイレの心配がなくなるかもしれません。

また、性格も穏やかになることが多いようで、甘えた性格になる場合もあるそうです。

そして、男の子と女の子を飼われていてこどもを産ませたいという場合以外のお話ですが、望まない繁殖の防止になります。気づいたら・・・計画性がないまま、子犬が産まれてしまったということは防げますよね!

 

去勢手術のデメリット

メリットは上記のようなことで、良いことばかりだね!と思われることも多いですが、デメリットもあります。

去勢手術は全身麻酔で行いますので、麻酔により目が覚めず亡くなってしまったり、ショック死してしまう可能性があるということです。獣医さんもしっかりと検査をし体調を見てからの手術なので、確率としては低いものですが、ゼロではないということです。

また、ホルモンバランスが崩れ、太りやすくなる子が多いです。体重管理をしっかりとしてあげないと、せっかくの病気予防のための手術でも、肥満からくる病気になってしまう恐れもあります。

それでは意味がないので、去勢手術をした場合は、体重管理に気をつけてあげてください。ごはんの量や運動で解決できます。

遅い時期での去勢手術だと、早い時期の去勢手術と同じメリットがあるかというとそうではありませんのでご注意ください。

 

去勢手術のタイミング

遅い時期の手術は、病気予防の面で効果が少ないと言われております。

去勢手術のタイミングですが、子犬から飼い始めた際は『生後6ヶ月〜1年未満』の生殖能力が成熟する前が良いとされています。

生殖機能の発達前に手術することによって、生殖に関するストレスから解放され、問題行動を起こすことも減ります。

1歳以上のワンちゃんを飼い始めた際は『できるだけ早め』にした方が良いです。

しかし、獣医さんによって手術の適正時期の考え方が違う場合もありますので、獣医さんとしっかりと話し合って頂ければと思います。

 

去勢手術に対しての様々な意見・考え方

最初に述べたように、去勢手術に関しては様々な意見、考え方があります。

獣医さんによっても違いますし、ブリーダーさん、ペットショップさんによっても違います。

メリットもあればデメリットもあります。そこではなく、本能を取ってしまうのはどうなのか・・・という意見もあります。私たち人間に置き換えたらどう思うの・・・という意見もあります。

手術をしないから病気になるという訳でもありません。病気になった場合に手術をするという考え方もあります。健康な臓器を取る必要があるのか・・・などという考え方も。

 

正解はないと思うので、やはりその子の行動や飼われている環境、状況によって判断して頂ければと思います。

人間と比べ寿命が短いワンちゃんなので、できるだけ長い時間を健康で元気でいて欲しいですよね。

大切なペットだからこそ、飼い主様にはしっかりと理解して頂き、状況に一番あった方法を選んで頂ければと思います。

難しい問題だとは思います。答えを出せる訳ではありませんが、お悩みの際はお気軽にご相談くださいね。

 

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